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平成24年度第2回医工連携人材育成セミナー開催報告

・開催期間 平成24年9月21日(金)~平成24年10月26日間の7日間

・開催場所 福島県立医科大学

・参加者  12企業 77名

 

第2回のセミナーは、医療機器の設計開発・製造を実際に行うことができるよう、医療機器の基本構造や活用されている部材・技術について、薬事法や工業規格等を踏まえ分かりやすく解説するほか、実機の分解実習を交え、設計・開発スキルを習得していただくテクニカルコースとして開催しました。

 

<1日目>

 豊橋技術科学大学教授・副学長 寺嶋一彦氏より、超高齢社会に対するキーテクノロジーや介護ロボットの産業応用・実用事例、将来の展望について講義が行われました。

その後、フクダ電子南東北販売株式会社 志村耕一氏より医用工学の概要について、実機(AEDや心電計)を用いた講義が行われました。

 

<2日目~4日目>

 株式会社メディカルシステム研修所代表取締役 岡田保紀氏、臨床検査技師 武田千晴氏による「生体情報計測の基礎」をメインテーマとした講義を3日間に分けて開催しました。前半は人間工学における生体計測の概要や電気生理学の基礎について、後半は脳波計を用い実際の生体情報を計測し、データ分析の内容等について講義が行われました。

 

<5日目~6日目>

 「医療機器開発の実際」と題した講義を2日間に分けて開催しました。株式会社スカイネット代表取締役 井上政昭氏、長澤洋文氏より、初日は医療機器の開発に際して必要な薬事法と医用工業用規格の概要について、2日目は同社の人工呼吸器(乳幼児用)を用い、呼吸数など数値を操作し、どのように酸素・空気が送り込まれ、安全装置はどの場合に働くのかを体験しました。

 

<7日目>

 福島県立医科大学 森主事より医療施設での勤務経験に基づいた医療器具等の使用実態、消毒・滅菌についての実態、そこから見られる医療安全・感染対策について講義が行われました。

その後、株式会社ニチオン代表取締役社長 本田宏志氏より金属加工技術を用いた手術用具開発の事例として、過去の歴史から、現在の低侵襲の手術機器までを紹介する講義が行われました。また、実際に使用される手術用具の一部が展示され、金属加工について活発な質疑応答が行われました。